マエストロ・ラトルに聞く~①LSOのこと、今後の活動について

ロンドン交響楽団(LSO)を率いて9月に来日する、同楽団音楽監督のサー・サイモン・ラトル氏(以下R)に聞きました。

―LSOのこと、今後の活動についてお聞かせください。

R:私は15年以上もベルリンという地で、ベルリン・フィルというスーパーなオーケストラの芸術監督を務め、そして故郷へ帰ってきました。LSOは私にとってとても新鮮!ずっと外国を本拠にしていた、という意味からでもあるけれど、ロンドンではフィルハーモニア管を振ることが多く、ご存知の通り私はバーミンガム市交響楽団の音楽監督としてそこにエネルギーをフルに注いでいましたからね。しかし今こうしてLSOの音楽監督となって活動を始め、改めてLSOの素晴らしさに目を見開かれています。灯台元暗し、ですね。

そして私たちは今後もっと向上していきたい。もちろん死んだ演奏は無意味で、1回1回生きた演奏をしていかないといけない。そしてLSOが今まで続けてきた理念の1つは、私がベルリン・フィルと進めてきたこととリンクしていて――それはオーケストラの、社会における教育的、社会的使命。これらをすべて含めて、やりたいプランはたくさんあります。ワクワクしていますよ。

写真:ロンドン交響楽団 (C)Ranald Mackechnie 2015

サー・サイモン・ラトル指揮 ロンドン交響楽団
2018年9月23日(日)14:00開演
フェスティバルホール

公演の詳細はこちら

top