「いよいよフェスティバルが始まるということを噂に聞いて、どんな素晴らしいものが始まるんだろうと。そうしたら本当に世界一流の人が、当時の日本としては考えられない豪華なアーティストや演奏団体が、盛んにやってくるようになった。これは画期的な歴史でしたね。」(作曲家 團伊玖磨氏)
「1969年春、初めて日本の地に降り立ったとき、アジアの大阪国際フェスティバルはヨーロッパのザルツブルク・フェスティバルと同等のものであったことは既に知っていました。でも、これが、後の人生を支配し、マイルストーンのように刻みこまれた長いラブストーリーと思い出の始まりになろうとは予想すら出来なかった。」(ピアニスト アレクシス・ワイセンベルク氏)
「(1967年の)大阪国際フェスティバルにおける『トリスタンとイゾルデ』『ワルキューレ』の公演は強烈な印象と深刻な感銘を与えるものでした。あれは、忘れろといわれても忘れられないような一つの事件でした」「日本演奏史に不滅の輝かしい公演をやり終えた」(評論家 吉田秀和氏)
1958年に大阪国際芸術祭としてフェスティバルホール(初代)で始まり、爾来、ストラヴィンスキー、ヨッフム、モントゥー、カラヤン、ブロムシュテッド、朝比奈隆、ロストロポーヴィチ、小澤征爾、ハイティンク、クライバー、バーンスタイン、バレンボイム、マゼール、ムーティー、佐渡裕ら名指揮者が振り、セゴビア、ワイセンベルグ、ロストロポーヴィチ、内田光子ら名手が華麗に奏でる国際音楽祭として日本の音楽史に大きな歴史を刻み続けています。
主催・運営は、1997年まで(財)大阪国際フェスティバル協会が、1998年からは(財)朝日新聞文化財団(2011年から公益財団法人朝日新聞文化財団)が担ってきました。また、数々の名演を生んだ初代フェスティバルホールは、2013年に新しいフェスティバルホールに生まれかわり、音楽家・演奏家の皆さんに、初代ホールに劣らない豊かな音響空間を提供しています。
クラシック音楽の演奏会だけでなく、オペラ、バレエなどの舞台芸術、能、狂言、歌舞伎や日本舞踊、雅楽などの伝統芸能をプログラムとして、質の高い芸術・音楽を提供するとともに、「大阪4大オーケストラの響演」などの大阪ならではの企画に力を入れています。
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