マエストロ・ラトルに聞く~③バーンスタインとマーラーのカップリングについて

ロンドン交響楽団(LSO)を率いて9月に来日する、同楽団音楽監督のサー・サイモン・ラトル氏(以下R)に聞きました。

―大阪だけで実現する、バーンスタインとマーラーのカップリングについて一言お願いします。

R:前者と後者には、どこか精神的に共通したものがあると思うし、どちらの曲にも強い祈りがあります。それに何しろバーンスタインは、皆さん知っての通り、マーラーの演奏には情熱のすべてを捧げていた。マーラーその人になりきってしまい、本当にすごかった。マーラーの使徒。作曲家と指揮者の感情のありとあらゆるものが音として伝わってきました。

そして私自身、マーラーの「第9」は特別。スペシャルな曲です。1991年にバーミンガム市響と来日したとき、そして2011年のベルリン・フィルとの来日公演でもこの曲を演奏しましたから、日本では今度で3度目。図らずも音楽監督を務めるオーケストラと日本に行くときには、必ずこの曲を指揮していることになります。本当に偉大な曲です。

写真:サー・サイモン・ラトルとロンドン交響楽団 (C)Doug Peters

サー・サイモン・ラトル指揮 ロンドン交響楽団
2018年9月23日(日)14:00開演
フェスティバルホール

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